ため池（底樋管・止水壁）関連

キーワードは“防災重点ため池”

プレキャスト底樋管・止水壁(大和クレス㈱OEM製品)

土地改良事業設計指針「ため池整備」に基づいて、ヒューム管を巻立てた現場打ち底樋管・止水壁をプレキャスト化し、高機能を付加した製品です。

ため池は、全国に約17万カ所分布しています。（令和元年5月末～）

内、防災重点ため池は、6万4000箇所です。

※ため池数は、今後変動があり得る。（農林水産省ＨＰより）

ため池の老朽化

数多くのため池が江戸時代以前に造られている。（全体の69％が江戸時代以前及び不明）

管理者の減少・高齢化

管理不足により強度低下や、クラック等、発見の遅れが懸念される。

自然災害の猛威（地震・豪雨）

今後30年間に震度7クラスの地震が70％の確率で発生すると言われている南海トラフ地震をはじめ、さまざまな地震の発生が懸念されている。想定外のゲリラ豪雨の発生が頻繁に発生している。

防災重点農業用ため池に係る防災工事等の推進に関する特別措置法が令和２年１０月１日に施行されました。

課題を解決すべく、ため池に関する法律の整備や、一斉点検・調査・改修工事が迅速に行われている。（※）

その改修工事において、提案を行っているのが、プレキャスト底樋管です。

プレキャスト底樋管とは、土地改良事業設計指針「ため池整備」に基づいて、ヒューム管を巻立てた現場打ち底樋管をプレキャスト化し、高機能を付加した製品です。

（※）防災重点農業用ため池に係る防災工事等の推進に関する特別措置法　令和２年１０月１日施行（10年間の時限立法）

土地改良事業設計指針「ため池整備」平成27年5月

底樋管の巻立ては、周辺埋戻し土の密度確保や盛土とのなじみをよくするために原則として、1：0.1～0.3程度の勾配を付けるものとする。
（『ため池整備』平成27年5月より）

アーチ形状にすることによって高盛土にも対応可能となり、経済的な断面で構築が可能。

内型枠として用いる既製管は、コンクリート打設時の浮き上がりを防止する必要がある。
（『ため池整備』平成27年5月より）

底樋は、内水圧及び外圧等に対して安全で、予測される不等沈下に対しても、十分追従でき、かつ水密性及び耐久性を有する構造とする。
（中略）
鉄筋コンクリート構造で内型枠として既製管を用いて設計する場合には、応力集中や水密性の保持について別途検討しなければならない。
（『ため池整備』平成27年5月より）

継目は、内挿する定尺管の３倍から５倍程度の７～１２ｍ間隔程度ごとに設ける。
なお、上下流のボックス等構造物と接続する部分には、適切な長さの単管又は、切り管を配置し、相対変位発生時の応力集中を避けるよう配慮する。
（『ため池整備』平成27年5月より）

1.5mおきに継手があるため、相対変位発生時に応力集中を避けることが可能です。製品同士の接合には、TSKJ工法（※）を採用しています。

（※）TSKJ工法とは、T：耐震性　S：止水性　K：可とう性　J：ジョイント工法

NETIS登録番号：KK-980097-A（2014年掲載終了）

TSKジョイントシールゴム

50ｍｍ追従可能に！！

TSKJ工法は建設技術審査証明書を取得しており、協会及び自社による試験を実施し止水性能を確認しています。

（公財）日本下水道新技術推進機構

建設技術審査証明書　第1817号

上載荷重：	10.0kN/m2
土被り：	10.0ｍ（※ 15.0ｍ対応可）
土の単位体積重量：	18.0kN/m3
鉛直土圧係数：	1.0（MAX 1.6）（道路土工カルバート工指針　H21年度版より）
水平土圧係数：	0.3 （道路土工カルバート工指針　H21年度版アーチカルバートの設計より）
コンクリート設計基準強度：	40N/mm2