竹筋コンクリート|SDGs製品
竹筋コンクリートとは

竹筋コンクリート復活プロジェクト

竹筋コンクリート復活プロジェクトは、戦前に活用されてきた竹筋コンクリート(先人の知恵)を現代の科学技術(先端科学技術)で見直し、国連が進める持続可能な開発目標(SDGs)に取り組むためのプロジェクトです。それを実行するのが竹筋コンクリート協議会です。
生育期間が早く、戦時中以前から土木分野で採用されてきた竹材に着目し、現代の科学技術の視点から竹材を評価し、コンクリートの補強材として活用されている鉄筋から竹筋へ置き換えることで身の丈に合ったインフラ構造を提案し、CO2排出の低減と自然環境保全、産業の創出、社会参加を図ることを目的としています。
竹筋コンクリートがSDGsな理由

- コンクリート補強材として、鉄筋から竹筋に変えることで、CO2の低減を期待できる。
- 持続可能な社会を目指す取り組みの中で、放置竹林、竹害、獣害などの環境問題を改善できる。
- 地産地消・循環型社会の中で、新たな産業と雇用を創出していくことができる。
- カーボンニュートラルへ向けて取り組み中の各技術(CO2固定化材料など)と竹材の相性が良い。
竹筋コンクリートの性能

懸念されたコンクリート内を想定したアルカリ環境下での耐久性低下が払拭される結果が得られました。

竹筋を適用した「落ふた式U形側溝3-400」「ベンチフリューム1種-300」にて曲げ試験を実施し、それぞれJIS-A-5372 「推奨仕様 E-3 側溝(ふた)」および「推奨仕様 F-1 ベンチフリューム(1種)」に規定されている製品の曲げ耐力試験を満足することを確認しました。
製品ラインナップ

落ちふた式U形側溝ふた



竹筋コンクリートベンチフリューム1種


導入事例
民間施設の新設工事(福島県白河市)
福島県白河市の民間施設新築工事において、施設敷地内の側溝に竹筋コンクリート製のふたが採用されました。
施工現場 | 福島県白河市 |
施工年月 | 2023年8月 |
納入製品 | 竹筋コンクリート落蓋型側溝 3種 400用ふた |


竹筋コンクリートベンチフリュームの実証実験
(福島県南会津町)

福島県本宮市産の孟宗竹を使った、坂内セメント工業所製造の竹筋コンクリートベンチフリュームが、南会津町内の側溝未整備の休耕田の脇に設置されました。(これまでずっと地域の方々があふれる水の対応に苦慮していたということで、今回実証実験の場所として南会津町よりご紹介いただきました)
11月26日の竹筋コンクリートベンチフリューム敷設作業には、竹筋コンクリート協議会や地元住民、日大工学部の学生あわせて約70人が参加しました。
竹筋コンクリート二次製品の実証実験として、実際の耐用性などをモニタリングし、さらなる実用化と普及に向け改良をしていきます。
施工現場 | 福島県南会津町田島 |
施工年月 | 2023年11月 |
納入製品 | 竹筋コンクリートベンチフリューム1種300 |
納入製品 | 20m(水路全長約70mの内、20mを竹筋コンにて試験施工) |


受賞歴
こおりやまSDGsアワード受賞

竹筋コンクリートは「こおりやまSDGsアワード」を受賞しました。
竹筋コンクリートの自然素材である竹を鉄筋の代わりに活用しようという取り組みは、活用に伴い「CO2排出の縮減」「放置竹林対策」「新たな産業創出」などをシナリオ化した取り組みであるとして評価されました。
(授賞式:2024年1月20日)
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